2050年のカーボンニュートラル実現に向け、サプライチェーンや金融機関からも排出量削減の要請は高まっており、中小企業等における排出削減の取組にも注目が高まっています。
脱炭素経営への取組みに活用できる代表的な補助金・制度を一部ご紹介します。
※最新の公募時期・要件は各リンク先の公式情報をご確認ください。
中小企業等がカーボンニュートラルの取組を進めるにあたっては
1:カーボンニュートラルについて知る
2:排出量等を把握する
3:排出量等を削減する
の3つのステップで進めることが大切です。カーボンニュートラル対応には様々なメリットがあり、成長の機会でもあります。
(参考)経済産業省・環境省「中小企業等のカーボンニュートラル支援策」
※各事業の詳細や補助金の締め切り日等は必ずHP等でご確認ください。
(参考)脱炭素化事業支援情報サイト(エネ特ポータル)|環境省
「脱炭素化支援事業一覧(年度版)」総覧はこちら
※新規公募やパンフの更新を確認できます。
(参考)国・自治体の支援メニュー(事業所向け) – ふくおかエコライフ応援サイト(福岡県、福岡県地球温暖化防止活動推進センター)
■ 国の制度例
1) 省エネルギー投資促進支援事業費補助金(SII/経済産業省)
・概要:高効率空調・ボイラ・産業ヒートポンプ・変圧器・LED、工作機械など“汎用15設備”の更新を支援。EMS併用の最適化型もあり
設備単位型=1/3以内(上限1億円/事業)、EMS最適化型=中小1/2以内
・主な要件:省エネ率10%以上など(または省エネ量等の基準)公募は年数回
・2025公募例:3次公募8/13~9/24
・公式サイト:公募要領・対象設備・申請フローⅢⅣ事業|省エネ設備への更新支援(省エネ・非化石転換補助金)
2) SHIFT事業(環境省)
・概要:工場・事業場への脱炭素技術等の導入を支援し、積極的な省CO2化投資を後押しすることでバリューチェーン全体のCO2排出削減を推進。主な事業は以下の2種類。
① 省CO2型システムへの改修支援事業(補助率:1/3、補助上限:1億円または5億円
② DX型CO2削減対策実行支援事業(補助率:3/4、補助上限:200万円)
・2025公募例:令和7年度2次公募については9月上旬に公募要領公開予定
・公式サイト:環境省_ホーム | SHIFT事業ウェブサイト
3) ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠)
・概要:GXに資する革新的な新製品・新サービスの開発を行う事業のために必要な設備投資・システム構築等を支援。
・製品・サービス高付加価値化枠:補助率1/2(小規模は2/3)、上限750〜2,500万円
トップページ|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
・2025公募例:第21次公募が2025年7月25日に開始 中小企業庁
■ 地域(福岡県・古賀市)の制度例
※年度や予算消化で早期終了の場合もあるため、リンク先の更新を必ず確認してください。
・福岡県|省エネ新製品開発支援補助金
県内中小企業の省エネ新製品の開発+事業化を支援 中小企業向けの「新製品開発補助金」のご案内(3次募集) – 福岡県庁ホームページ
・古賀市|温室効果ガス排出量可視化システム導入費 古賀市オフィシャルページ
Scope1–3対応の可視化システム導入・使用料を1/2補助(上限:古賀市脱炭素経営支援プラットフォーム会員15万円/一般10万円)
■ 申請の基本フロー
1.現状把握:電力・燃料の使用実績、設備台帳を整理(省エネ率計算の前提)
2.制度選定
3.見積3社(目安)&省エネ量計算
4.交付決定前に契約・着工しない
5.実績報告・成果報告まで逆算してスケジュール化
■ 併用の考え方
・同一経費への補助金併用は不可
・「国の設備補助(購入)」と「リース補助」は、同じ機器に同時併用不可が原則
・国+自治体は、対象経費を分ける形なら余地があるケースも(募集要領の併用規定を必ず確認)